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2014年01月19日

macpac Torlesse 50 (MM06112)

以前からmacpacというニュージーランドのバックパックメーカーがあるのを
知っていましたが、後々になってやっと一つ買いました。
macpacというとパックに使われているAztecというコットンカンバスのような
風合いの防水生地がよく知られているかもしれません。
ウレタン系のPUコーティングと違い、生地も含め耐久性が高く、
加水分解しないらしいので魅力的に思えていました。
うちにあるAztec製のものはダッフルバックが1つあるだけです。

とはいっても、バックパックでは既にグレゴリーやオスプレーを使っており
それなりに満足しているので、いまひとつ食指が伸びていませんでした。
macpacで買うならAztecが使われているカスケード50が欲しいかな・・・
くらいの程度で、詳細に調べることもありませんでした。


今回、購入したものは去年買ったもので、トーレス50というものです。
50Lクラスですが、サイズ2でパック容量は45Lとなっています。
色はCT(シトライン)色というもので、廃版カラーらしく、少々安くなって
出ていましたが、ザックそのものも不人気なのか、ネットでユーザーを探しても
あまりいないようで、どのようなザックなのかイマイチわかりませんでした。

トーレス50に使われている生地はAztecではなく、ナイロンです。
重さも、このサイズでありながら2.4Kgもあります。
2007年頃のオスプレー・イーサー70が2.1kg位で、また2012年のグレゴリー・バルトロ75が
2650gであることを思うと、今となってはサイズの割りに重たいザックです。

届いた時の最初の印象は先ず、重い・・・でした。
全体の作りは良いのですが、今頃、売れ筋となるようなザックではないかもしれません。
私自身もトーレス50はAztecでもないので、少々安くなっていたとは言え、
最初は欲しいとは思いませんでした。
macpacはグレゴリーのように通常は定価売りかもしれませんが、定価で買うなら
パックサイズのわかっているグレゴリーやオスプレーのほうが失敗が無いようにも
思っていますし、背面システムもそう進んでいるようには思えていませんでした。
それに、グレゴリーやオスプレーなら私のサイズはMサイズになりますが、
macpacだと2なのか3なのかイマイチよくわからなかったというのもあります。

買った理由は安くなっていたので衝動買いに近いものだったかもしれません。
うちには現在、グレゴリーが4つ、オスプレーが1つ、あとマムートの50Lザックが
1つあります。別のバックパック専門メーカーのものが1つ欲しいな、という気もありました。

トーレス50もAztec製だったら良かったのですけどね。
シトライン色は廃版色ですが、トーレス50そのものはまだ現行商品のようです。

トーレス50
http://goldwinwebstore.jp/ec/pro/disp/5/MM06112ZZ

AZTECについて
http://goldwinwebstore.jp/ec/contents/macpac/aztec02.html


macpac Torlesse 50 (MM06112)


ナイロン製です。シトラインという色名だったのでもっと黄色いのかと
思っていましたがグリーン系の色になっています。
横に置いたスノーシューは長さ71cmほどです。トーレス50は細身で
使いやすそうです。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


背面です。背面パッドの中央に穴が開けられています。
トーレス50に使われているエアフローフレックスフィットという
背面システムの説明には「空気の循環を促し背中を涼しく保ちます」と
書いてありますが、この穴から出た湿気を帯びた空気がどこから
放出され、また外気が流入するのかというと首後の背筋しか無いようです。
風上にお辞儀をするような姿勢をすると風が入るかもしれませんが、
片方にしか出入り口は無いので効率が悪そうです。
まあ、昔ながらの背面だと思うと、もう考えなくて済みます(笑)






macpac Torlesse 50 (MM06112)


トーレス50にはレインカバーが付属しています。シリコンコーデュラなどではなく
多分、従来のPU系だろうと思います。割合薄手でコンパクトになります。





macpac Torlesse 50 (MM06112)


バックパックの中央付近の左右にレインカバーを留めるループが付けられています。
これは親切かもしれません。プラのフックは少し隙間があるのではずすのも少し
押さえるだけで良いようです。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


付属のレインカバーはザックサイズに対してジャストに近いサイズかもしれません。
このように荷物を詰め込み過ぎる状態になるとレインカバーの長さが足らなくなり
下部まで被せられなくなるようです。イスカのシリコンコーデュラ製のレインカバーの
Lサイズだと十分被せられました。

尚、フタの役目をするトップポケット部分は背面側で縫い付けられています。
ですからその間に何か荷物を挟みこむのには限度があります。
トップポケットの容量は大きくはないですが、横から見た断面は三角形になっており
頭部に当たるようなことは無いかもしれません。そこそこの幅のつばの付いたハットでも
大丈夫かもしれません。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


両サイドのポケットはマチ付きでけっこう大きいので色々突っ込めそうです。
下部には当然ですが、水抜きの穴も開けられています。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


トレッキングポールを付けてみました。
このポールは一組で500gを超えていたと思うので、アックスも付けられると思います。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


下部にロールマットを外付けしてみました。ストラップが短いのではないか、と
思えていましたが、直径16cmで長さ46cmのものはちゃんと付けられました。








macpac Torlesse 50 (MM06112)


グレゴリーの中型以上のバックパックならスノーシューのようなかさばる物でも
とりあえず取り付けられるようになっていますが、トーレス50では
そうはなっていません。サイドコンプレッションベルトもクイックリリースには
なっていないですし、別にストラップを用意して強度を考えて工夫しなければ
ならないようです。このスノーシューだと一足2kgを超えるのでどおかなあ・・・。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


前面には右側にファスナーが付いており、雨具などを入れるくらいのポケットが
あります。ここの前面ポケット部分には何故か外側生地に裏地が当てられています。
よくわかりませんが念が入ってます・・・。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


ファスナーで2気室になります。使わない時は畳んで留めておけます。








macpac Torlesse 50 (MM06112)


トーレス50のヒップベルト。
一本もののベルトになっていますが、完全に固定されたベルトではなく
ベルト中心を中心として少々上下に動かせます。
グレゴリーのバルトロの可動ヒップベルトとまではいかなくても、
これは固定ベルトよりは良いかもしれません。
この点でカスケード50がいいな、と考えていましたが・・・。
重しを入れて担いでみると結構動きます。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


ヒップベルトは背面パッドの下で幅50mm?くらいのナイロンベルトを通って
いるだけのようです。この下側でベルクロで付いているだけかもしれません。
ナイロンベルトに遊びがあるのでヒップベルトが動くようです。
実際に重しを入れて担いで身体を横に倒すゆな姿勢をするとヒップベルトが動いて
いるのがわかります。これは良かったと思える点だと思います。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


ヒップベルトのサイドスタビライザーストラップは締めやすい作りのようです。
締め幅が結構あるので効果を感じやすいかもしれません。
ただ、ヒップベルト前面のバックルはプラバックル本体で締める作りなので締めにくいです。
グレゴリーやオスプレーの中型以上?で採用されている、ヒップベルトのパッド側で
締める作りだったら良かったです。
10kg位入れたらちゃんと締めないといけないので・・・。

一応、パックの重さはヒップベルトに載りますが、グレゴリーなどに慣れていると
まあ、昔ながらというか、そんな気もします。肩に荷重をあまり掛けなく
させようとするとショルダーベルトを緩めることになりますが、そうなると
当然、後ろに引かれ易くなります。でもトーレス50のバランスは悪くないと思います。








macpac Torlesse 50 (MM06112)


トーレス50の商品説明にはハイドレーション・ポートと書かれてあったので、
てっきりハイドレーションパックを入れられる作りになっているのだろう、と
単純に思っていましたが、実際にはハイドレーションの水袋を入れる袋は
付いていません。それにホースを通す穴がどこにあるのか最初はわかりませんでした。
この穴はなんだ?と思って指を入れてみると外部に通っていることがわかりました。
個人的には水袋を入れる袋が欲しいと思っています。
100円均一に売っているナイロン袋でも加工して取り付けようと考えていますが、
背面長さ調節ベルトがあり、そうどこでも縫い付けられそうでもないので工夫が必要に
感じています。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


このように首後ろからホースが出せるようになっています。
左右どちらにも出せますが、通す穴は大きくは無いのでプラティパスの
ハイドレーションのバイトバルブでも通しやすくはないようです。
水を入れたまま通すとバイトバルブを押さえて水をこぼしてしまいそうです。








macpac Torlesse 50 (MM06112)


トーレス50の背面長調節システムはこのように背面パッドに埋め込まれた
ショルダーベルトを引き出して調節するようになっています。
向かって右が最大限に伸ばした状態で、左が一番縮めた状態です。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


背面長を伸ばす時にはザック内部のナイロンストラップを緩めますが、
ショルダーベルトがすっぽ抜けないように、アルミフレームにループが
付けられています。








macpac Torlesse 50 (MM06112)


背面長の目盛りがプリントされています。単位は㎝です。
ここから計ると基点の0位置はヒップベルト背面の縦幅中央付近のようです。

このトーレス50のサイズですが、販売元では以下のように書かれています。

パックサイズとハーネスについて
http://goldwinwebstore.jp/ec/size/macpac/index.html

  背中の長さ  背面長    適応身長目安 
S2  31-42cm    37-44cm    152-178cm
S3  37-48cm    42-49cm    173-193cm

ところが、私が買ったサイトでは以下のように書かれていました。

2(背中の長さ31~42、パックの背面長45~49 適応身長152~178)
3(背中の長さ37~48、パックの背面長50~53 適応身長173~193)

背面長の表記が異なっていました。
下の記述だけ見るとグレゴリーでのMサイズに相当するのはサイズ2ではないかと
思えてしまいます。
しかし、macpacはバックパックの種類によってサイズが若干異なる場合もあるらしいので
なんとも言えません。現在の販売元サイトではサイズについては一括して書いてあるだけ
のようで、個々には書かれていないようです。どっちが正しいのでしょうか。
macpacの中型以上のサイズのザックを欲しいと思っている
方はそのモデルのサイズについてよく調べたほうが良いかもしれませんが、なんだかよくわかりません。
登山用品店で実際に担いでみるのが一番のようです。

実際、トーレス50には背面長の目盛りが書かれていますが、44cmまでです。(あと少しなら伸ばせますが)
この長さだと目盛りからヒップベルトの縦幅の中央付近のやや上くらいに基点がくるようです。
同じようにしてショルダーベルトが固定されているグレゴリーのZ30とZ65のMサイズで計ってみました。
(目盛りなどは無いので大雑把になりますが)

ヒップベルトの縦幅中央付近から44cmを計ると
Z30もZ65もショルダーベルトのパッド部分の始まる付近になるようです。
Zのショルダーベルトの取り付け部分は幅の狭い薄いものが20mmほど別につけられて
伸びています。

オスプレーのイーサー70のMサイズだとヒップベルトの縦幅中央付近から44cmを計ると
丁度、ショルダーベルトが折れて肩に回り込む部分になりました。
イーサー70はベルトを固定している部分(ベルクロ)から幾らかショルダーベルトが
伸びて肩に回っているので単純な比較は難しいかもしれません。
イーサー70は背面長を調節できますが、この長さで20kg以上を入れて山行も
しましたが問題を感じませんでした。最初に買った頃は素晴らしいフィット感だと
喜んでいたものです。

グレゴリーのバルトロ75だと・・・ヒップベルトもショルダーベルトの取り付けも
可動するので計りにくいです。背面パッドの上端まで46cm位ではないかと
思います。Zよりやや長めだと思いますが、素晴らしいフィットのザックで
問題は感じていません。


あれこれ手持ちのバックパックと比べてみましたが、トーレス50のサイズ2は
グレゴリーのMサイズよりはやや小さめかもしれません。

重要なのは背面長ですが、適応身長目安だけを見ると、私の身長は2と3の中間くらいになります。
このためにどちらのサイズがいいのか迷いました。
また、グレゴリーと単純に比較して良いかどうかわかりません。
http://jp.gregorypacks.com/technology/philosophy

近くの登山用品店にはmacpacは無かったので担いだ事がありませんでした。

しかし、重しを入れて担いでみると、このサイズ2は悪いものではありませんでした。
フィットが素晴らしいとまでは感じませんが、後ろに引かれることも直立姿勢では
あまり感じることもなく、まあ、そつの無い従来のバックパックの感じかもしれません。
ヒップベルトのフィット感がもっと良ければな、とは思いましたが、
それならグレゴリーを選択した方が良さそうです。それとショルダーベルトが厚いので硬く感じます。

そういう訳で、サイズ間違いという決定的なミスはしなくて済みました。
でも、容量50Lのサイズ3を買って、ショルダーベルトを縮めて使えば
どうだったろう、とも思います。もう遅いですが。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


トーレス50のパック内部。
この黄色いナイロンベルトを緩めるとショルダーベルトを伸ばすことが出来、
背面長を長くすることが出来ます。こういう仕組みなので
負荷が掛かっていない状態ではショルダーベルトを背面パッドの中に押し込む
ことができます。
いまいち疑問なのはこの調節ベルトの固定度ですね・・・。何かの拍子に
すぐに緩ませそうな気がします。背面長が決まったら接着か、縫い付けるという
手もあります。







macpac Torlesse 50 (MM06112)


比較のために引っ張り出したので出しておきます。
どちらも2008年のZ65とイーサー70です。
Z65は17、8kgを超えるとヒップベルトが重さを支えられず滑りだし、ショルダーベルトが
肩に食い込むようになるので、イーサー70をわりとすぐに買いました。
イーサー70は20kg以上入れても全く問題がなく、フィット感も良くて
最近のザックは素晴らしいな、と感じさせました。
ただ、フレームがギシギシと音を立てることがあり、気分によっては五月蝿いかも。

Z65は軽くていいのですが、担ぎ心地はイマイチでした。ただ、背中に隙間が
あるのでその効果は感じます。汗はヒップベルト周りに溜まります。
この後にモデルチェンジされたZ65は確かヒップベルトなどが強化されていたと
思いますが、基本的に荷は軽くしないといけないザックかもしれません。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


マムートの50Lザック。
生地も厚く、また、背面長節の長さもけっこうあり、今となっては昔のザックです。
どう調節しても後ろに引かれるというザックでしたが、ハイドレーションの
水袋を入れるとある程度解消されました。あまり良い出来のザックだとは思っていません
でしたが、丈夫な生地で細身で使い易く、文句を言いながらもよく使いました。
2005年頃のものです。
これ以前にはモンベルのチャチャパック45を使っていましたが、もう手元にはありません。






macpac Torlesse 50 (MM06112)


グレゴリーバルトロ75。2012年のものです。可動するヒップベルトや
ショルダーベルトは素晴らしいと思います。
大型ザックはそれぞれ工夫が凝らされているのでとても興味深いと思います。
あれこれ使ってみたくなりますが、最近は山に行く時間が少なくなっているのが
残念です。


トーレス50はまだ山では使っていませんが、作りも良く丈夫そうですし、細身で使いやすいのでは
ないかと思います。あれこれ書きましたが生地のPU系と思われる防水コーティングが
剥離したり、臭いを発したりしても長く使えそうに思います。



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macpac Torlesse 50 (MM06112)
カラー CT(シトライン)

●丈夫で軽量なナイロンドビーを使用した中長期の登山に適したトレッキング用パックです。
2気室にもなるメインコンパートメントは荷物を出し入れしやすく便利です。
ポケットが多く小物を収納できます。

●本体素材:630Dナイロン、420Dリップストップナイロン
●底部素材:1260Dナイロン
●重量:2.40kg(サイズ2)
●容量:45L(サイズ2)

●ハーネス:エアフロー/フレックスフィット
●軽量性と耐久性を兼ね備えたナイロン生地を使用
●雨ブタポケット
●フロントポケット
●2つのサイドポケット
●ボトムに2気室にもなるデバイダーつき
●背面には通気性が高く快適で、動きを妨げないエアーフローハーネスを装備
●ハイドレーション・ポート
●2つのアックスアタッチメント
●レインカバーつき


●適応サイズ(単位/cm):
2(適応身長152~178、背中の長さ31~42、パックの背面長45~49)
3(適応身長173~193、背中の長さ37~48、パックの背面長50~53)



表記2(販売元表記)

●ハーネスサイズ/S2:パックの背面長37-44cm、適応身長目安152-178cm
●ハーネスサイズ/S3:パックの背面長42-49cm、適応身長目安173-193cm
●ハーネスサイズ/W2:パックの背面長34-42cm、適応身長目安148-174cm
●容量:S2/45L、S3/50L、W2/45L
●重量:S2/2400g、S3/2500g、W2/2400g




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