ナチュログ管理画面 アウトドア アウトドア その他 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2015年05月29日

ゴロー レンジャー沢登り靴

東京にゴローという登山靴などを製造販売しているお店があります。
古くから(といっても私の場合70年代後半からですが)「山と渓谷」などに
広告が出ていたりしたので、名前だけは知っていました。
そのゴローの沢靴を90年代の半ば頃に入手していたので記事にしてみます。
というのも、ゴローで登山靴を作ったこともあるので
時々、サイトを見ていたのですが、いつの間にか沢靴のレンジャーが
製造中止になっていました。高いから売れないのかな、と思ったりもしましたが、
正確な理由はゴローのおじさんに聞かないとわかりません。


ゴロー レンジャー沢登り靴


さて、ゴローのレンジャーという沢靴です。
私の場合、この靴は渓流釣りに使用していました。
これは結構、思い切った買い物だったかもしれません。
こんな沢靴を履いていると源流まで行って、その後は源頭まで登り詰めて、
稜線伝いにでも下山していたのか、と思われそう(?)ですが、
そんな事は全くなくて、「この滝を高巻くと帰りが恐そうだ」などと
思ったら、その時点で帰ってしまったので、私に必要な靴だったのか、と
問われたら、「まあ、鮎タビで十分かも」と答えるより他にありません。(笑)





ゴロー レンジャー沢登り靴


このように前から見ると細い感じの靴で水の抵抗も少なくて渓流釣りには
向いていると思います。水の層全体の流速が速い鮎がいるような中流域でも
いいかもしれません。鮎でも使ったことがあった覚えがあります。





ゴロー レンジャー沢登り靴


後ろから見た所。いい加減に収納していたので、型崩れをしているように
見えますが、まあ、大丈夫なようです。
皮革部分にはとりあえずウェットプルーフを塗りこみました。





ゴロー レンジャー沢登り靴


内部も至ってシンプルです。靴紐を締めるとフィット感も上々で、この靴を履く時は
それなりにやる気が出ていたような覚えがあります。





ゴロー レンジャー沢登り靴


横から見たところ。
まだ使える状態ですが、羊毛ソールが減ってきています。





ゴロー レンジャー沢登り靴


あれ?これも外側ですね。内側を撮ったつもりでしたが(笑)
底は比較的硬いので、草付き斜面などの高巻きでも
足場を作るのがやり易かったと思います。
でも「羊毛フェルトが減るな・・・。」と思いながら足で土斜面を削っていたと
思います。(笑)





ゴロー レンジャー沢登り靴


このような水抜きの穴が内側、外側に合わせて4箇所開けられています。
細かいステンレスと思われる網が付けられているのは親切です。
ワックスが穴に入り込んでしまいました。






ゴロー レンジャー沢登り靴


羊毛のソール。これは張替えもゴローにお願いしました。
減りは早いのではないかと思います。確か張替えだけで8K位だったような。
それと送料も必要なので、安いものではありません。
とはいっても、この羊毛フェルトのフリクション感は普通のフェルトと比べると
かなり感触が良かったと思います。
それに、このレンジャーにはシャンク?のようなものが入っているのか
爪先で小さな岩のホールドに足を掛ける事がやり易かったようにも思います。
底が硬いのは、登山靴などに馴れている人には、ごく普通のように感じるかもしれません。
柔らかい感触よりも好ましいと思うかもしれません。

ソールの減りが早いのが難点だったかもしれません。
後半は大事に履いて、支谷などのちょっと険しい谷に入る時に履くようにしていました。
そして、林道歩きのような事をする帰り道などでは、ザックに
タビ靴(内装屋さんなどが使う、簡便な靴)を入れて履き替えるようにしていました。
特に遡行に問題の無い釣り場ではダイワのF-1Jというフェルト底のウェディングシューズか
鮎タビを使っていました。羊毛ソールが減るのが勿体無い(笑)ので
他の沢靴と使い分けるようにしていました。


このゴローのレンジャーですが、2回ほど張替えをお願いしたので、あと3回は羊毛フェルトの
交換が出来ると思います。生産中止になった理由が羊毛フェルトが無い、とかでは
無ければいいけど・・・。

私の場合、20年以上経って、まだ履き潰してもいないですし、
沢登的な要素の遡行をする事もなかったので、この靴について語るには
経験不足でしょうし、必要も無かったかもしれません。
ちょっと良いウェディングシューズの値段の倍くらいはしていましたが、
かなり良い靴だったと思います。

最近はアクアステルスソールとか、ビブラム社のイドログリップいう特殊ラバーソールの
沢靴が出ている事も知ってはいますが、使った事が無いので比較はできません。
どちらも苔などのヌメリには弱いと説明書きに書かれているようですが、
ちょっと使ってみたいソールかもしれませんね。



----------------------------------------------------------------------------------------

沢登り靴レンジャー (現在生産中止)
http://www.goro.co.jp/01.htm

レンジャー
純毛のフェルトソールはフリクションが良く、トゥーホールドも容易にできます。
厚さ11ミリの純毛フェルトソールは、張り替え5回可能。
重さ 550g (25.5cm)

ゴロー
http://www.goro.co.jp/index.htm




同じカテゴリー()の記事画像
鮎タビ/ウェディングシューズ(フェルト底)
Kiwi Wet Pruf (Shoe wax)
KEEN MARSHALL MID WP(1009542)
KEEN Pyrenees (1011183)
Caravan C1-SP (0010103) 2012
Salomon SYNAPSE MID CS WP (L30885900)
同じカテゴリー()の記事
 鮎タビ/ウェディングシューズ(フェルト底) (2015-05-30 18:21)
 Kiwi Wet Pruf (Shoe wax) (2015-04-26 10:18)
 KEEN MARSHALL MID WP(1009542) (2014-10-25 14:08)
 KEEN Pyrenees (1011183) (2014-09-21 22:43)
 Caravan C1-SP (0010103) 2012 (2014-09-21 22:23)
 Salomon SYNAPSE MID CS WP (L30885900) (2014-09-21 17:50)
Posted by aki117 at 18:17 │

削除
ゴロー レンジャー沢登り靴