2015年06月04日
Daiwa パールクリスタル G7-48H
70年代のダイワ精工の釣竿の素材にパールクリスタルと呼んでいた
グラス素材の竿が発売されていました。
その素材の竿は1本だけ持っています。もう長年使っていない磯竿で、
実際に釣りをしている時にどんな具合だったかも忘れていますが、
記事にしてみます。
長年、ほったらかしになっていたので一部ブリスターが発生していました。
しかし、使えないことも無さそうです。
販売当時、このように円筒形の透明ケースに入れられて売られていました。
グラス竿としては確か店頭価格で7K台だったような記憶があり
ちょと高めの値段だったような気がします。
元竿に入れられたパールクリスタルとダイワの紋章?
グラスっぽい感じがしてますね。
カタログに書いてある事を勘ぐってみると、あまり強い素材では
無かったのだろうという気がします。
金文字で当時としては高級感はあったかも。
リールシートはフジの一般的なものです。
錘負荷の大きい竿になると、まだパイプ状のスクリューシートの磯竿もまだみられていた
時代でもあったと思います。
当時の磯竿は糸で長く巻かれているのが他のメーカーも含め普通だったように思います。
大物竿などの元竿は殆ど巻かれているものもありました。
竿尻。まあ、変わり映えはしていません。
竿尻の栓の内側にはショック防止のゴムが貼られていますが、ここは普通かも。
ガイド。フジの硬質セラミックリングでは無いです。
トップガイド。ステンにクロームメッキなので強くは無いと思います。
この竿も使っていたので少し線が入ったような感じになっています。
ガイトはフジのものがいいですね。この時代だとまだフジ製を採用していない
割合もけっこう高いようです。
素材にパールクリスタルと名付けていますが、こんなものです。
半透明といっても、光が透過するだけです。
これが釣り場で映えたか、と言われたら
「・・・・・。」となるかもしれません。
光線によってはけっこう良かったかもしれません。
今度、太陽の下で竿を伸ばしてみようかという気になりそうです。
ただの半透明でも他にはあまり無かったと思うので個性的とは言えると思います。
(でも、もっと安い値段帯の竿で半透明の素材のものがあったような覚えがありますが)
釣り場では大事に使って、竿を伸ばしたまま磯場や堤防の上などに置かないように
していたと思います。
しかし、竿としてはどうかというと、どうだったのでしょうね(笑)
もう覚えていません。
ダイワのカタログ文句は誇張しているものが多いと思わざるを得ないので
そのままでは受け止めることはできません。
「超○○○」とか平気で使いますから、新製品などでも気をつけないといけない
製品もあったと思います。その年ではさも優位であるような事を書いていて
次ぎの年や2,3年経ったらもうそんな事は無かったかのような感じです(笑)
ダイワの製品は嫌いではないのですが、笑えます。
この竿に関しては・・・まあ、当時はこんなものと思って使っていたと思いますが
取り立てて特異な所はあったのかな・・・?
今から使うことがあるかどうかわかりませんが、
機会があれば使う・・・かな?
---------------------------------------------------------------
当時のダイワのカタログから書き写しました。
1975年カタログより(発売は75年以前のようです)
ダイワ パールクリスタル ガイド付振出竿
グーンとしなる胴調子「パールクリスタルG6」
持ち重りがしなくて鋭敏な先調子「パールクリスタルG7」
先調子で強力なパワー「パールクリスタルG8」
ダイワ独自の開発による軽くて強い新素材、パールクリスタルをベースに、3シリーズの
ガイド付き振出竿が完成しました。理想的な位置に固定できる移動ガイドをも含めて、
ガイドは全て硬質クロームメッキ処理をした硬質ステンレスガイドを採用、長期間の使用でも
磨耗はほとんど無く、釣りの最中にラインが絡みつく心配もありません。
黒いショックアブソーバーを間に挟んだ、ダイワ独自の開発による超精密高級ガイドです。
「パールクリスタルG6」は強い穂先と粘り強く柔軟な胴調子に特徴があります。
調子が胴にあるとはいえ、腰の強さはG7と変りません。
「パールクリスタルG7」はシャープな穂先の先調子で、持ち重りの少ない軽快なアクションを
しています。
「パールクリスタルG8」は8:2の鋭敏な極先調子です。
このカタログでは錘負荷がG6が約10号、G7、G8が約15号になっています。
しかし76年カタログではこれより錘負荷が軽くなっています。
1976年カタログより(Hタイプが発売になっています)
パールクリスタル磯上物竿
繊細なテクニックに応える軽量ロッド「P.C.G6、G7、G8」
パールクリスタル素材使用の、軽くて胴の張りが強い最高級ガイド付振出竿。
ガイドはステンレスリングにハードクローム処理を施した3層構造専用ガイドを装着。
糸ガラミがなく、故障がなく、硬質です。
幅広いタイプのリールに合う大型シールシートを装備。小型両軸受リールから、
中型スピニングリールまで確実にセットできます。
G6は6:4の胴調子で、強い上物のヒキを張りのある胴で受け止め、胴調子の割りに
持ち重りがありません。
G7は理想の7:3調子、先調子で仕掛けの振り込みや、取り込み操作が極めて楽です。
G8は8:2の硬調子、フカセやミャク釣りのアタリがコツコツンと手元まで響きます。
強い調子のハイパワーロッド
「P.C.G7-H、G8-H」
さらにテーパーを強く、肉厚を厚くした強力ロッド。やや太いハリスで無理が効きます。
G7-Hは7:3強調子、G8-Hは8:2強調子でバランスの良さは何ら変りません。
バランスと強度の限界を極めた高級ロッド
パールクリスタルGシリーズは、ハンドメイドの和竿を超えた、バランス、即ち調子と
強度の限界を極めた高級ロッドです。調子の強度は互いに相反する要素で、両方を同時に
満たすことが困難です。従って、良いロッドとは両者のギリギリの接点を極める訳ですが、
従来、ハンドメイド高級和竿の独壇場でした。
ダイワでは、最高級パールクリスタルロッドの開発に当たり、素材の持つ優れた均一性、
強度をフルに活用、高級和竿より強く、より軽く、よりバランスのいい上物竿を開発、
パールクリスタルGシリーズを完成しました。
このロッドは名調子、好バランスの反面、従来あるグラスロッドほど強くありません。
調子、バランス優先のテクニシャン向け高級ロッドですので強引な操作は避けてください。
Gシリーズの錘負荷
G6,G7 5号
G8 7号
G7-H 8号
G8-H 10号
私がこの竿を使っていた時は浮き釣りに使っていたと思いますが、
あまり重い仕掛けにしていなかったとおもうので、こんなものだったかも。
パールクリスタルGシリーズはこの後も77年、78年のカタログに載せられていますが、
もう素材であるパールクリスタルに付いては何も説明されなくなりました。
1979年のカタログからはGシリーズと鮎や渓流竿などのパールクリスタル製品は
全部消えているようです。
グラス素材の竿が発売されていました。
その素材の竿は1本だけ持っています。もう長年使っていない磯竿で、
実際に釣りをしている時にどんな具合だったかも忘れていますが、
記事にしてみます。
長年、ほったらかしになっていたので一部ブリスターが発生していました。
しかし、使えないことも無さそうです。
販売当時、このように円筒形の透明ケースに入れられて売られていました。
グラス竿としては確か店頭価格で7K台だったような記憶があり
ちょと高めの値段だったような気がします。
元竿に入れられたパールクリスタルとダイワの紋章?
グラスっぽい感じがしてますね。
カタログに書いてある事を勘ぐってみると、あまり強い素材では
無かったのだろうという気がします。
金文字で当時としては高級感はあったかも。
リールシートはフジの一般的なものです。
錘負荷の大きい竿になると、まだパイプ状のスクリューシートの磯竿もまだみられていた
時代でもあったと思います。
当時の磯竿は糸で長く巻かれているのが他のメーカーも含め普通だったように思います。
大物竿などの元竿は殆ど巻かれているものもありました。
竿尻。まあ、変わり映えはしていません。
竿尻の栓の内側にはショック防止のゴムが貼られていますが、ここは普通かも。
ガイド。フジの硬質セラミックリングでは無いです。
トップガイド。ステンにクロームメッキなので強くは無いと思います。
この竿も使っていたので少し線が入ったような感じになっています。
ガイトはフジのものがいいですね。この時代だとまだフジ製を採用していない
割合もけっこう高いようです。
素材にパールクリスタルと名付けていますが、こんなものです。
半透明といっても、光が透過するだけです。
これが釣り場で映えたか、と言われたら
「・・・・・。」となるかもしれません。
光線によってはけっこう良かったかもしれません。
今度、太陽の下で竿を伸ばしてみようかという気になりそうです。
ただの半透明でも他にはあまり無かったと思うので個性的とは言えると思います。
(でも、もっと安い値段帯の竿で半透明の素材のものがあったような覚えがありますが)
釣り場では大事に使って、竿を伸ばしたまま磯場や堤防の上などに置かないように
していたと思います。
しかし、竿としてはどうかというと、どうだったのでしょうね(笑)
もう覚えていません。
ダイワのカタログ文句は誇張しているものが多いと思わざるを得ないので
そのままでは受け止めることはできません。
「超○○○」とか平気で使いますから、新製品などでも気をつけないといけない
製品もあったと思います。その年ではさも優位であるような事を書いていて
次ぎの年や2,3年経ったらもうそんな事は無かったかのような感じです(笑)
ダイワの製品は嫌いではないのですが、笑えます。
この竿に関しては・・・まあ、当時はこんなものと思って使っていたと思いますが
取り立てて特異な所はあったのかな・・・?
今から使うことがあるかどうかわかりませんが、
機会があれば使う・・・かな?
---------------------------------------------------------------
当時のダイワのカタログから書き写しました。
1975年カタログより(発売は75年以前のようです)
ダイワ パールクリスタル ガイド付振出竿
グーンとしなる胴調子「パールクリスタルG6」
持ち重りがしなくて鋭敏な先調子「パールクリスタルG7」
先調子で強力なパワー「パールクリスタルG8」
ダイワ独自の開発による軽くて強い新素材、パールクリスタルをベースに、3シリーズの
ガイド付き振出竿が完成しました。理想的な位置に固定できる移動ガイドをも含めて、
ガイドは全て硬質クロームメッキ処理をした硬質ステンレスガイドを採用、長期間の使用でも
磨耗はほとんど無く、釣りの最中にラインが絡みつく心配もありません。
黒いショックアブソーバーを間に挟んだ、ダイワ独自の開発による超精密高級ガイドです。
「パールクリスタルG6」は強い穂先と粘り強く柔軟な胴調子に特徴があります。
調子が胴にあるとはいえ、腰の強さはG7と変りません。
「パールクリスタルG7」はシャープな穂先の先調子で、持ち重りの少ない軽快なアクションを
しています。
「パールクリスタルG8」は8:2の鋭敏な極先調子です。
このカタログでは錘負荷がG6が約10号、G7、G8が約15号になっています。
しかし76年カタログではこれより錘負荷が軽くなっています。
1976年カタログより(Hタイプが発売になっています)
パールクリスタル磯上物竿
繊細なテクニックに応える軽量ロッド「P.C.G6、G7、G8」
パールクリスタル素材使用の、軽くて胴の張りが強い最高級ガイド付振出竿。
ガイドはステンレスリングにハードクローム処理を施した3層構造専用ガイドを装着。
糸ガラミがなく、故障がなく、硬質です。
幅広いタイプのリールに合う大型シールシートを装備。小型両軸受リールから、
中型スピニングリールまで確実にセットできます。
G6は6:4の胴調子で、強い上物のヒキを張りのある胴で受け止め、胴調子の割りに
持ち重りがありません。
G7は理想の7:3調子、先調子で仕掛けの振り込みや、取り込み操作が極めて楽です。
G8は8:2の硬調子、フカセやミャク釣りのアタリがコツコツンと手元まで響きます。
強い調子のハイパワーロッド
「P.C.G7-H、G8-H」
さらにテーパーを強く、肉厚を厚くした強力ロッド。やや太いハリスで無理が効きます。
G7-Hは7:3強調子、G8-Hは8:2強調子でバランスの良さは何ら変りません。
バランスと強度の限界を極めた高級ロッド
パールクリスタルGシリーズは、ハンドメイドの和竿を超えた、バランス、即ち調子と
強度の限界を極めた高級ロッドです。調子の強度は互いに相反する要素で、両方を同時に
満たすことが困難です。従って、良いロッドとは両者のギリギリの接点を極める訳ですが、
従来、ハンドメイド高級和竿の独壇場でした。
ダイワでは、最高級パールクリスタルロッドの開発に当たり、素材の持つ優れた均一性、
強度をフルに活用、高級和竿より強く、より軽く、よりバランスのいい上物竿を開発、
パールクリスタルGシリーズを完成しました。
このロッドは名調子、好バランスの反面、従来あるグラスロッドほど強くありません。
調子、バランス優先のテクニシャン向け高級ロッドですので強引な操作は避けてください。
Gシリーズの錘負荷
G6,G7 5号
G8 7号
G7-H 8号
G8-H 10号
私がこの竿を使っていた時は浮き釣りに使っていたと思いますが、
あまり重い仕掛けにしていなかったとおもうので、こんなものだったかも。
パールクリスタルGシリーズはこの後も77年、78年のカタログに載せられていますが、
もう素材であるパールクリスタルに付いては何も説明されなくなりました。
1979年のカタログからはGシリーズと鮎や渓流竿などのパールクリスタル製品は
全部消えているようです。
Posted by aki117 at 21:05│Comments(2)
│古釣具
この記事へのコメント
はじめまして、ヤフオクで石鯛ロッドを探していてG6-54があったのですが、これって上物の竿だったのですか?
石突きがピトンに引っかかる様子がなかったので気になっていました。
石突きがピトンに引っかかる様子がなかったので気になっていました。
Posted by 石鯛初心者 at 2020年06月05日 10:00
カタログのカテゴリー上ではそうなりますね。
かなり古いので実用としてはどうでしょうね…。
かなり古いので実用としてはどうでしょうね…。
Posted by aki117 at 2020年06月26日 19:47
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