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2015年06月05日

Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000

70年代後半のダイワのスピニングリールです。
当時、大きめだった5番台のものを2つ買ったものがまだ家に残っていました。
2機種とも似たタイプです。スプールサイズは同じようです。
巻いてあるラインも当時のまま仕舞われていました。
ブラックボディのものがスポーツマチックGS5000で
シルバーボディのものがスポーツラインST-5です。
Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


ST-5は普及機のような感じで当時の店頭価格が4000円後半位だったような
覚えがあります。GS5000はGSというクラス分けみたいな感じで
SSクラスの下位の機種になっていたのかもしれません。
でも店頭価格は5000円台半ばだったような気がします。




Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


同じスプールサイズのリールを二つも買ったのは
スプールを交換するという事を思いつかなかったのかも(笑)



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


ほとんど同じパーツで使いまわされているのではないかと思えますが、
外観ではリールのギアが収まったボディに多少の違いがあります。



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


黒いほうがGS5000です。
ブラックアルマイトにさらに塗装をしてある、というカタログ説明ですが
塗装が浮き上がっている部分があります。
ハンドルの握る部分の形状にも違いがあります。



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


GS5000には3号ラインと投げ釣り用のテーパー力糸が巻いたままでした。



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


ST-5には茶色のラインが巻いてありますが、これはダイワから売られていた
プラティールストロングというラインです。太いラインが巻かれており
たぶん8号だったのではないかと思います。このリールは
磯釣りで使っており、回数は少なかったですが、離島や瀬渡しに持って行ってました。



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


ベイルアームに付けられたアジャスタブルローラーシステム。
これが機能的だったのかどうかはわかりませんが、スプール芯を太くして
大口径スプールにラインを多量に使わずに済むことは便利だったと思います。
口径の大きいスプールは投げ釣りに有効だと当時言われていたので
そのまま信じてこのGS5000を買ったのだと思います。



Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


上は1977年カタログに掲載されているスポーツラインST-5。
この年に新発売だったようです。

下は1975年カタログで、ST-5の前身と思われる
スポーツライン1000~5000の5機種です。
これらの機種は持ってはいませんが、おそらくベイルアームの
アジャスタブルローラーシステムがあるか、ないかの違いだけかも
しれません。内部としてはボールベアリング入数が2個になっています。
この機種は1979年までカタログに載っていました。
モノとしてはこっちのほうが良い?




Daiwa Sportline ST-5 / Sport Matic GS5000


1979年カタログからスポーツマチックGS5000。
カタログ文句はST-5からしたらかなり改良が進んでいるような
雰囲気に感じますが、内部機構はコストダウン?かも。
実際に部品点数はST-5よりGS5000の方がいくらか少ないです。

ハンドルを回した感触はGS5000はST-5よりトルク変化が大きく
良くありません。内部の、特にスプールを前後させる機構に違いがあり
GS5000は安っぽいリールのハンドルを回している感触です。
しかし、ハンドル1回転あたりのスプールの前後運動はST-5より早く、
3号ラインのような細めのラインを巻くときには角度が付きやすく
投げ釣りなどには良かった(気休めか?)のかもしれません。

またカタログに書かれているようにローターのストッパーをボディ内部に
収納してあるのは、特に砂浜で使う場合は良いのですが、
ギアの強度に関しては無理がかかり易いようで、ストッパーのギアを
一度破損して修理に出した事がありました。
これは不用意にローターが逆転している時にストッパーレバーを入れて
しまった時に起りました。
真鍮色をしたギアが割れていましたが、当時のダイワは無償で修理してくれた
覚えがあります。

GS5000は今ハンドルを回しても安っぽいな、と思えますが、
ST-5はまだ使おうと思えば十分に使えるリールだと思えます。
ボールベアリングが1個しか入っていないので(売価が4K台だと思えば仕方ないかも)
ボディ内部ではフリクションロスがあるのを感じますし
ハンドルを回しても多少のトルク変化はあります。
ストッパーが掛かるのに少しローターが逆転するのも分かるレベルですが
これでも十分かもしれません。

当時の普及機として4K~5K台の値段帯のリールとしては
良かったのかもしれません。

ついでだったので分解して清掃したので
そちらも記事にあげると思います。

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当時のカタログから書き移してみました。


Daiwa Sportline ST-5
1977年発売
1980年のカタログまで載っているのは見ましたが、81年のカタログを
持っていません。82年のカタログからは消えているので
81年頃までは売られていたのかも。
79年からは同じスポーツラインSTシリーズに
3ケタもの(ST-1000~ST-6000の6機種)が発売されて
平行して売られています。この79年からの3ケタものは
カタログ文句を見る限り、スポーツマチックGSシリーズと
おそらく同じ内部機構ではないかと思われます。(ST-6000だけはインナーストッパーではない)
現物がないので何とも言えないところですが、多分、コストダウン
されていたのだろうと思います。

この1977年に発売されたスポーツラインST-1~ST-5の5機種には前身と
いえる機種が1975年に発売されています。
スポーツライン1000~5000の5機種で77年モデルと見た目は同じような
感じです
77年と75年モデルのスペック上の違いは
アジャスタブルローラーシステムが75年モデルにはまだ無い事と、
75年モデルにはボールベアリングが2個入っており
内部部品は随所にステンレススチール材を多用と
書かれているせいか、自重もいくらか違いがあります。
スポーツライン5000などはSTシリーズよりモノとしては良かったの
かもしれません。
こうしてみるとコストダウンが年々進んでいたのかもしれませんね。


スポーツラインST-5
ギヤー比 1:4.7
最大巻上げ速度/ハンドル1回転 100cm
自重 640g
スプール寸法 径68X幅25
釣力 A方式12kg B方式20kg
ボールベアリング入数 1

アジャスタブルローラーシステム採用。5号以下の細糸使用時の遠投性能が大幅に向上。
音響分離システムが生み出す繊細なラチェット音
不連続瞬間ストッパーを採用。長期使用の磨耗トラブルを解決。
リフトアップハンドルを装着。セット折り畳みワンタッチ。
軽量化設計によるコンパクトなバランスボディ
防塵シール付きボールベアリング、一体プラチナスプール採用
(以上、ST-2~ST-5)







Daiwa Sport Matic GS5000
1979年発売。80年のカタログには載っていますが、82年からは消えているので、
81年あたりまで売られていたのかもしれません。81年のカタログが無いので
正確にはわかりません。

スポーツマチックGS5000
堅牢メカの6大ポイント
ストッパーを内部に収めた強力インナーストッパーシステム。
細糸使用時の遠投性能が大幅にアップするアジャスタブルローラーシステム。
DSZ1特殊合金製強力ギヤー採用で、強度、耐久性がグーンと向上。
スプールシャフトを従来の2点支持から3点支持にし、強度、耐久性をアップ。
ハンドルスクリューの緩みを防止するハンドルスクリューロック方式。
リフトアップハンドル
ボディー、ローターはアルマイト処理加工の上に多重塗装を実施。耐食性は抜群です。
高級ボールベアリング2個内蔵。
強度、耐食性に優れたブラックアルマイトスプール
高性能コイルスプリング入りドラグ。
2タイプエコノマイザー標準装備。


スポーツマチックGS5000
ギヤー比 1:4.7
最大巻上げ速度/ハンドル1回転 100cm
自重 610g
スプール寸法 径68X幅25
釣力 A方式12kg B方式20Kg
ボールベアリング入数 2

ST-5とGS5000はスプールサイズは同じ径と幅ですが、
糸巻き量のカタログ記載値はちょっと違いがあります。
細糸は同じ糸巻量なのですが、太くなると違いがあります。
細いラインの方が違いが出そうなものですが、なんだかよくわかりません。




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